ライオンズのこだわり Vol.008

ライオンズが考える住宅の本当の価値「200年住宅」への取り組み
環境問題やゆとりある社会づくり、「いいものをつくってきちんと手入れし、長く大切に使う」というストック型社会への変容が求められる今、価値を保ち続ける「200年住宅」として誕生する「ザ・ライオンズたまプラ−ザ美しが丘」。 そのプロジェクトに携わった、首都圏事業推進部の中山雄生氏、藤田功記氏に、ライオンズの新しいマンションづくりへの挑戦と取り組みについて語っていただきました。

はじまりは、素晴らしい土地との“出逢い”

超長期住宅先導的モデル事業は、ストック型社会における豊かな住生活の実現に向けて、昨年度より公募が始まった国土交通省による補助事業です。

株式会社大京は「ザ・ライオンズたまプラ−ザ美しが丘」の企画を検討していく中で、この土地が従来から持っているポテンシャルを昇華し、次世代のニーズにあった新しい企画を実現していきたいと考えました。

このモデル事業の趣旨が今後の住宅を考えていく上でのひとつの指標となると考え、積極的な取り組みを行ってきたのです。

閑静な住宅が広がり、風と緑を感じる「青葉区美しが丘」の街並み。

――土地についてのお話を伺いたいのですが――

中山イギリスの田園都市構想が美しく息づく街として発展してきた住宅地がこの「青葉区美しが丘」です。長年の月日をかけて築き上げた街並みは、駅から続く美しい並木道や緑豊かな公園が点在するなど、風と緑を感じる住環境を形成しています。その中でも、本物件は南傾斜の高台、第一種低層住居専用地域という希少性が高い立地です。
そのような土地ですので、環境に対する意識が高い方、都市構想を深く理解し、街を愛していらっしゃる方が数多くお住まいになっています。

――200年住宅というのは、200年経っても丈夫な住宅のことですか?――

中山いえ、それだけでは「200年住宅」のコンセプトは半分も語れていません。たしかに、丈夫さは求められます。しかし、丈夫なだけでは不十分です。これからのマンションづくりにおいて「環境」抜きということは考えられません。

たとえばこの「ザ・ライオンズたまプラ−ザ 美しが丘」を計画する際、敷地内の緑化率を50%に設定しました。これは通常のマンションづくりからしますと非常に高い数値です。

そして、日大・理工学部の吉野教授のご協力を得て検討した結果、この緑化率を達成すれば、地域全体のクールスポットともなるであろうという結果に至りました。地域環境に良い建物、つまり長くそこにありつづける意義のある建物が生み出せるということなのです。さらに、青葉区美しが丘は、古くは緑豊かな里山の風景が広がっていた場所です。緑化計画においては、私どもでこの地域に植生していた“日本の在来種”を中心に植栽することにしました。

こうした配慮は、土地に残る風景を大切に、無秩序に物を造らず、その場所、特性を踏まえるという、マンションづくりの先駆けとなっていくだろうと考えています。

藤田もちろん、その配慮は緑化率だけではありません。 エコと快適性の両立も計っています。パッシブ手法という建築方法を取り入れることによって、自然の力を使いつつ、室内の居住環境を快適にしています。

パッシブ手法というのは、言葉の通り「受動的」ということで、ミスト散布によって打ち水効果を生んだり、「すだれシェード」によって日射を遮りつつ通気を確保したり、スリットによって自然換気するなどして、太陽や風・冷気などを機械だけに頼らずにコントロールすることです。

建物が大きいからこそ自然環境に対する負荷を極力減らすことを意図しました。また、設備面では、電気自動車対応の機械式駐車場や、CO2の発生度・消費電力などがひと目でわかるようにする「見える化」など、最新のものを取り入れて将来を見据えたものにしています。

持ちうるもの、全てを注いだプロジェクト

――「超長期」にわたって住宅としての価値を保つために、取り組んでこられたことを教えて
ください――

中山今回の取り組みを通して、住まう方が、このマンションを長期間にわたって維持していきたいと考えていただけるようなフローの構築を目指しました。そのためには、丈夫につくるだけではなく、住む人に「大事に使いたい」と思っていただけるようなものにしなければいけないと考えたのです。

欧米には、建てて100年以上が経過したアパートが数多くあります。それは住人が、街の景観に価値を見出して、維持し続けたいという思いがあるから、長期間建物を使い続けているのだと思います。だから、住んでいる方自身にこの街、この建物を「いい場所だ」と感じ、「長くこの環境を維持し続けていきたい」と思っていただきたいのです。
さきほどからお話ししている「平成20年度超長期住宅先導的モデル事業」ですが、実は、新築分譲マンションとして認められた物件は非常に少ないのです。それは、頑丈でメンテナンスの容易な構造であるというハード面だけでは用件を満たさないからです。

住む人が大事に使いたいと思えるようなマンションをどうやったらつくることができるのか、徹底的に考え抜いたという部分も評価していただいたと考えています。

藤田“住まいにとって、何が一番大事なのか?”という部分については、とことん話し合いました。

中山プロジェクトのメンバーは比較的少人数ですが、まるで大学の研究室のようでした。どうすればそれができるのか、どうすれば長期にわたり、資産価値を保持し続けるものができるのか?そのことを考え、話し合う日々でした。 今回のコンセプトは相当時間をかけてつくり込んだものです。

上空から見た「ザ・ライオンズたまプラ−ザ 美しが丘」の図。そのほとんどが緑地で占められています。

藤田だから、激しい議論になることもありました。

中山そうですね。しかし、社内で話し合って、ただ頭の中で発想するだけではダメです。それを実証する必要がある。だから、その理想、コンセプトを実現させるために、大京グループ各社はもちろん、それ以外でもこれまで共同で事業に取り組んできた会社、研究者など多くの皆さんにお力を頂戴しました。
それらすべての力を集結することができたからこそ、このプロジェクトは成し遂げられたのです。現実的にはコストや時間の制約などがありましたが、それでも、今できることはすべてやったというのが今回の「200年住宅」です。

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