ライオンズのこだわり Vol.020

Lions Living Laboが提案するコミュニケーションのきっかけを生む共用空間

お客さまの声に耳を傾け、「家時間」を豊かにするオリジナル商品を開発してきたライオンズリビングラボ。これまでキッチンや洗面台といったマンション専有部の商品を主に手がけてきました。今回は、業界に先駆けて取り組んでいるマンション共用部の商品開発について、商品企画部企画開発課リビングラボチームチーフの山岸真樹氏にお話を伺いました。

コミュニケーションのきっかけを生む共用空間の仕組みづくり

――はじめに、マンション共用部の商品開発に取り組み始められたきっかけを教えてください。――

山岸そもそもマンションは、さまざまな方が住まう集合住宅です。全員が快適に、気持ち良く暮らすために、管理規約や使用細則を定めて、生活のルールを設けています。たとえば、共用廊下に私物を置いてはいけないといったものですね。でも、法規や管理面を重視するあまり、殺風景で「心地よさ」に欠けた空間になっていないだろうか、という想いがありました。そのひとつが玄関まわり。エレベーターを降りて我が家へ向かう廊下では、どの部屋も同じように見えてしまうことがあります。イメージ また、ライオンズリビングラボで主催している一般のモニターの方のご意見を聴く会「座談会」などでお客さまとお話ししていると、「戸建て住宅のように玄関先を飾りたいけど、共用部だからダメなんでしょう?」というあきらめにも似た声を耳にすることが多くありました。そこで、「マンションだから当然出来ないこと」から、発想を変えることで「我が家らしさ」を演出できないだろうかと考えたのです。また、玄関まわりだけではなく、集合エントランスやメールコーナー、自転車置き場などにも、想いが及びました。ご入居されている多くの方が日常的に使う場所を、もっと温かみや機能性を増すことで、マンションでの暮らしをさらにワクワクするものにしていけるのではと考え、共用部の商品開発に取り組み始めました。

――共用部の商品開発を行うにあたって、どのような点に留意されましたか。――

山岸キッチンや洗面台といった専有部での開発にあたっては、家族と円滑なコミュニケーションを図ることを重視したのですが、共用部は家族以外の人とつながる場所であること、また、いかにそのきっかけにしていくかを意識しました。その際に念頭にあったのは、東日本大震災のことです。普段は、あまりご近所づきあいはしたくないという人であっても、いざ災害が起こったとき、相談する人が近くにいなかったり、共用の防災設備がどこにあって、どうやって使うのか、誰が知っているのかといったことを知らないのでは、不安になりますよね。また、少子化、高齢化、単身世帯の増加といった世帯構成の変化により、人との関わり方は多様化しています。押し付けではなく、周囲の人たちと日常から、自然にコミュニケーションが生まれるような、空間の仕組みがつくれないかと考えました。

――開発される際には、どのような苦労をされたのでしょうか。――

山岸共用部は専有部と違って新商品やサービスを導入検討する際は、事前に管理規約や使用細則等の見直しを行わなければなりません。そのすり合わせのため、管理会社との打ち合わせを何度も重ねました。ただ、これは大京グループだから成せるワザと言っても過言ではないんですよ。なぜなら、企画設計・施工管理から販売、管理まで、すべてグループ内で一貫して行っておりますので、意志を共有できるのです。これまで大京グループでは約36万戸の住まいを供給しており、またグループ全体では約51万戸超の管理を受けさせていただいております。管理会社に入ってくる日常のお客さまの声も把握できる仕組みがあります。つまり、本当の意味で生活に即した開発ができる環境を持ったグループと言えます。

ライオンズリビングラボの座談会の様子

※全国の事業主別供給戸数ランキングで大京は第1位(各社事業開始から2012年までの累計戸数)/(株)不動産経済研究所調べ。
各社事業開始から2012年までの累計戸数は、不動産経済研究所発行の「全国マンション市場・30年史」から抜粋した2002年までの各社供給実績に、同社発表の事業主別年間発売戸数(2003年以降)を加えたものです。

※大京グループとしての累計供給戸数は約36万戸。

※管理受託実績は2013年12月31日現在のものです。

玄関まわりにワクワク感を演出する「ウェルカムエントランス」

「カスタム・i・パネル」パターン例 「ウェルカムエントランス」仕様の玄関イメージ

――「ウェルカムエントランス」はどのようなきっかけで生まれたのでしょうか。――

山岸私たちの活動のひとつに、ライオンズマンションへ入居されている方のお住まいにお邪魔する訪問アンケートというのがあるのですが、クリスマスの時期に伺うと、マグネットなどを利用したり、玄関ドアの上から紐をぶら下げたりしてクリスマスリースを飾られているんです。その光景から「なんとかして飾りたい」というお客さまの思いが伝わってきました。そもそも、玄関前も住まいの一部。むしろ「住まいの顔」でもありますので、もっと自由に楽しんでいただけるようにしたいと考えました。

――では商品の特徴について教えてください。――

山岸現在、インターホンと一体型のディスプレイパネル「カスタム・i・パネル」と、玄関ドアにクリスマスリースなどさまざまな飾りがつけられる「カスタムフック」、ポーチの床面や玄関前の一部壁面、玄関ドアのカラーが選べる「カラーデザインセレクト」の3つのメニューがあります。画一的なツールではなく、お客さまの要望に応じて独自の工夫を凝らすことができるのがポイントです。

――「カスタム・i・パネル」はどのようなものなのでしょうか。――

山岸取り外し可能なパーツで、お客さまが自由に演出できるパネルです。ベースのパネルも、正方形のもの、横長のもの、縦長のものの3種があり、パーツはフォトフレームやディスプレイトレイ、マルチフック、ハンギングバーなど8種から選べます。機能面も重視していまして、たとえばマルチフックはショッピングバッグを一時的に掛けることができるので、買い物帰りに両手がふさがっているときに便利です。男性は鍵をポケットに入れる方が多いようですが、女性はほとんどの方がバッグに入れていますので、荷物を持ったままだと出しづらいのです。また、パーツはご入居後に追加購入することも可能なので、季節ごとに、またはお子さまの成長に合わせてカスタマイズすることもできます。企画当初、フォトフレームには写真や季節のイベントアイテムを飾ることなどを想定していたのですが、あるお住まいを訪問したとき、お子さまが描いた絵をフォトフレームに入れているお客さまがいらして、思わずこちらもほっこりしました。

――飾り付けがコミュニケーションツールになる好例ですね。――

山岸そうですね。たとえばクリスマスリースだと、ご近所同士で「どうやってつくったの?」、「どこで買ったの?」といったやりとりも生まれやすいと思うのです。また、飾り付けることで、お互いに玄関まわりをきれいにしようという相乗効果も期待できます。

――「カスタムフック」や「カラーデザインセレクト」の開発では、どのような点に注意されましたか?――

山岸「カスタムフック」はドアに付けるものなので、頭に当たりにくい高さにしたほか、雨風が吹き込む場所でも錆びないように、材質にも配慮しました。また、すべてのお客さまが「飾りたい」と思うわけではありませんし、リースなどを掛けない時期もありますので、ディスプレイしないときでもスタイリッシュであるようにデザイン性にはこだわりました。「カラーデザインセレクト」は、物件ごとに外観や共用廊下のデザインが異なりますので、必ず物件オリジナルのカラーリングを用意しています。

どれもワンポイントの工夫なのに、“我が家らしさ”が表せるのが魅力だと思います。住まう人がワクワクするような、そんな商品づくりにこだわりました。

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