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暮らしの特集 Vol.028 おいしい空気と暮らす 住まいのキレイな空間づくり

 
おいしい空気を考えるキレイな空気をつくる毎日の空気をもっと楽しむ

おいしい空気を
			考える Think about clean air

まずは、知っているようで知らない空気の基本から。
			成分構成から理想的な空気の状態まで、具体的な数値を交えながらご紹介します。お話を伺ったのはダイキン工業の香川早苗さん。多くの商品開発にたずさわる“空気のプロ”です。
			水や食料のように私たちの体作りに欠かせない空気の話。「おいしい=心身に良い」がキーワードです。

そもそも空気ってなに?

空気は主に窒素と酸素で構成されています。窒素が約78%、酸素が約21%、そして残りの1%には二酸化炭素などさまざまな成分が微量に混在しています。これらの比率は何億年も前から安定し、世界中どこへ行っても変わりません。
ところが現代の暮らしでは、1%に含まれる成分に変化が生じ、人体や自然に悪影響を及ぼす有害汚染物質の存在が新たな問題として注目されています。数値的に見ると、二酸化炭素なら0.034%とごく微量で、吸い込んでいることに気付かないほどです。しかしそれは、「知らぬ間に汚染物質を体内に取り込んでいる」とも言い換えられます。
また、屋外環境でも、排気ガスや花粉などの存在が見逃せなくなってきました。空気のある場所なら、どこにでも漂っている汚染物質。わずかな“塵”も室内に積もればカビやダニを招き、体内に積もれば花粉症などの病を招く要因となるのは明らかなのです。

イメージ
空気中の成分
イメージ 窒素空気中の約4/5を占め、生き物の体を作るのに必要な元素。無色・無味・無臭。
酸素生き物が呼吸するのに欠かせない気体。地球の表面上にもっとも多く存在する。
アルゴン空気中に約1%存在する常温の気体で希ガス(不活性元素)の一つ。
二酸化炭素物を燃やすと発生する。気体は炭酸ガス、個体だとドライアイス。
その他ほかの微量成分は、ヘリウムやメタン、水素や一酸化炭素など。
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おいしい空気とは?

自然の中に身を置くと思わず深呼吸したくなる、そんな経験を多くの方が持っているのでは。事実、野山の空気は心身にとって理想的です。そういう意味では「深呼吸したくなる」感覚は、おいしい空気の判断基準として有効かもしれません。
また理想的な空気の状態を数値化したものの一つに、厚生労働省が定めるビル管理法(表参照)があります。これは一定の空間に、長時間人が密集するビル内の空気環境の基準値を示すものです。呼吸によって増加する二酸化炭素や、接着剤などから揮発するホルムアルデヒドなどの有害物質のほか、温度や湿度は一般家庭でも十分参考になるではないでしょうか。

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ビル管理法における空気環境の管理基準値
管理基準項目 管理基準値
瞬間値 温度 17〜28℃
相対温度 40〜70%
気流 0.5m/秒以下
平均値 浮遊粉塵量 0.15mg/m3以下
二酸化炭素 1000ppm以下
一酸化炭素 10ppm以下
ホルムアルデヒド 0.1mg/m3以下(0.08ppm以下)
※1)瞬間値=1日2回または3回の個々の測定値について適否を判断 
			※2)平均値=1日2回または3回の測定値を平均したもので適否を判断

汚れの要因は主に5つ

ここでは、代表的な空気の汚れを5つのカテゴリーに分けてご紹介します。それらの各要因と汚れ始めのサインを参考に、まずは“自宅チェック”から始めてみましょう。見えない室内の空気の実態が、徐々に明らかとなるはずです。中でも生活臭は、お客様には気付かれたくないのに自分では気付きにくいという、なんともやっかいなものです。この機会にしっかりチェックして、溜まった汚れを取り去りましょう。
空気は、日々の営みの中で人間が最も多く体内に取り込むもの。そして、摂取量の半分以上を占めるのが、自宅やオフィスなどの室内空気であることも覚えておきたいですね。

気付こう!“汚れサイン”

ガス

サイン 要因

あくび、集中力低下、頭痛、めまい、耳鳴り、嘔吐など

主に無味・無臭の一酸化炭素や二酸化炭素など。一酸化炭素は密室で長時間、石油・石炭ストーブなど開放型の化石燃料系室内暖房具を使った場合や、コンロや湯沸かし器などのガス漏れによって発生します。二酸化炭素はそれ自体に害はありませんが、基準値を超えて二酸化炭素量が増えると、酸欠を招く危険性もあります。

イメージ

科学物質

サイン 要因

目やノド・皮膚への刺激、頭痛、めまい、嘔吐、呼吸困難など

形状記憶シャツ、パーティクルボード製品、接着剤などから発生するホルムアルデヒドや、塗料、空気清浄スプレー、防虫・防カビ、難熱処理された壁紙やカーテン、カーペットなどに含まれる揮発性有機化合物(VOC)など。なお、住宅業界では2003年7月の建築基準法改正以降、低減建材の使用や換気設備の設置が義務化されています。

ハウスダスト

サイン 要因

皮膚や目のかゆみ、鼻水、就寝時・起床時のくしゃみ、せきなど

衣服から落ちる繊維などのほこり、食べかす、人や動物の皮垢、動物の羽毛や毛、タバコの灰など。それらはダニの栄養源にもなり、ダニは糞や死骸もアレルギーの原因となるため注意が必要です。また加湿器やエアコンにはカビや細菌が繁殖しやすく、メンテナンスが不十分なまま作動させると、室内中に菌を撒き散らす結果に。

カビ ダニ

微粒子系の物質

サイン 要因

せき、くしゃみ、鼻水、目や鼻、ノドのかゆみや炎症など

主にガソリンや軽油などを燃やす際に発生する排気ガス、暖炉や撒ストーブ、石油ストーブ、工場の煙突などから出る黒い煤(すす)と煙、たばこの煙、黄砂や花粉などに含まれます。幹線道路沿いや工場地帯、また季節によっては換気が逆に室内環境を悪化させる場合もあります。

生活臭

サイン 要因

雨の日に衣類や部屋が臭う、壁紙の黄ばみ、カーペットやソファのシミなど

食品やゴミ、食べこぼし、コンロや換気扇の油汚れ、玄関の靴箱やトイレ、また、台所やお風呂場の掃除が不十分な排水口など。調理中に換気を怠ると部屋中に臭いが回り、カーテンやソファなどの布製品、ワンルームなら布団や衣類にも臭いが付着しがちです。なお、湿気は臭い成分を浮き立たせるため、部屋が臭うと感じたら湿気が多くなっているサインだと疑ってみるのもよいかもしれません。

結露のヒミツ

空気が含むことのできる水分量は、温度によって決まります。仮にその量をコップに例えると、温かい場所=大きなコップ、寒い場所=小さなコップとなります。
空間に温度差がある場合、水蒸気は温度に関係なく均一に広がるため、小さなコップである寒い場所では、溢れ出た水蒸気が水滴となって現れることあるのです。これが結露の正体です。炊飯器や食洗機、洗濯物の部屋干しは特に湿度が上がるので、十分な換気や除湿を心がけましょう。

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Column 空気のルーツをたどる

地球は約46億年前に誕生したと言われています。その頃地表は、火山の噴火などにより放出された原始大気(メタンや二酸化炭素などのガス)に覆われ、酸素はまだ存在していませんでした。それが海と海中に棲む生物が誕生したことで、酸素は最初、海から生まれました。海中の生物が二酸化炭素を取り込み、光合成を

行ったためです。やがて酸素は大気中に溢れ出し、今度は強力な紫外線をブロックするオゾン層を作り出します。その結果、生物は陸地でも生活できるようになったのです。

原始大気
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