自歩人の生活 LIFE OF JIPPOJIN

前田典子さん(モデル)

飾らない、作らない。 ありのままの自然体が心地いいリアル・ライフ

鮮烈なのは、雑誌『STORY』での存在感。30歳代後半から40歳代の同世代の女性たちはもちろん、若い女性からの羨望も熱い“カリスマモデル”。前田典子さんがそう呼ばれるのは、ありのままの彼女であること自体に、憧れを抱かせる輝きが備わっているから。飾らない、作らない。なぜなら、その必要がないことを、彼女はもう知っているから。仕事も、家事も、育児も、自然体でリアルにこなしていくのがマエノリ流。今ここにいることに感謝をしながら、楽しく生きたい、と語る前田さんのライフスタイルに迫った。

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モデル歴23年。 まさかここまで続くとは思わなかった

高校生の頃から洋服が大好きで、『anan』『non-no』といったファッション雑誌をよく見ていましたね。当時はハウスマヌカンという言葉が流行っていて、それになりたいと思っていました。そのときは、まさか自分がモデルになれるとは思いもしなかった。だって私、高校時代はサーファーで、学校では陸上部で高跳びをやっていたりして、真っ黒に日焼けしていましたからね。
それが、周囲の勧めもあってモデルになることができました。19歳から一年ほど地元の大阪にいましたが、モデルの仕事はほとんどが東京ですから、両親を説得し21歳で上京。“洋服が好き”という憧れが、自分がそれを着るというモデルの仕事で叶ってうれしかったですね。

それから、23年―。正直、こんなに長く続くとは思っていなかった。当時は、きっと23歳くらいで結婚して、25歳くらいで子どもを産んで、後は幸せな主婦で過ごしていくんだわ〜、って考えていたんです。実際は、32歳で結婚、34歳で出産。そして、43歳になった現在もモデルなんですから(笑)。

モデルって、自分で選ぶのではなく、選ばれるお仕事。オーディションに受かるまで仕事はありません。子どもを産んですぐに仕事に復帰しようと思いましたが、なかなか私にハマるお仕事が来なくて…。でも、「まぁいいや。別にモデルを辞めたわけじゃないし、ゆっくり子育てをしていよう」って思いました。そうしたら、30歳代後半に雑誌『STORY』に遭遇。バッチリ、ハマってしまいましたね。何にハマったかって、それは、“地でいける”ところかな。だって私、正真正銘の40歳代ですもん(笑)。

“リアル・エイジ”で生きる、ということ

年齢が重なることはモデルにとって不利のように思われますが、今、私は、ありのままの年齢、“リアル・エイジ”で、モデルという仕事のフィールドに立てています。実際、歳なんてあまり気にしないほうがいいんですよね。だって、「年齢は背番号」だと思うから。私は背番号が43! さてさて今年は好プレイか珍プレイか!? …という感じ(笑)。生まれて今日までの43年間という暦年齢は確かにあるけど、生き方、考え方、普段の生活の仕方で、43歳の中身は人それぞれにぜんぜん違ってくると思うんです。特に40歳は、“中年”といわれる年齢に入っていくポイント。そこを私は、楽しく越えていこうと意識しています。頭を柔らかくしておけば、そんなに歳は気にならないと思うんですよ。柔らかな頭にするコツは…、よく笑うことかな(笑)。

43歳という、私のリアル・エイジの中身を考えたとき、やはり一人
の子の親であるという自覚も持たなければと思います。そして、それも含めて、自分自身の人生もちゃんとあって、笑ったり、いろんなことに興味を持ったり、自分のために楽しむこともする―。たぶん私は、私がやりたいと思うことをやっているんだと思います。だから、人にも「若いですね」って言っていただけるんだと思うんですよね。

私たちってバブル期に青春を謳歌した世代で、一番欲張りで、楽しいことが好きで、好奇心が旺盛なんですよ。だから、年代別の雑誌が生まれる波も来た。それまでは40歳代向けの雑誌なんてなかったし、30歳代向けの雑誌すらなかった。それが、今は50歳代向けの雑誌まである。これなら私も50歳になってもモデルができるわって(笑)。この元気な世代が元気なまま大人になって歳をとっていくわけですから、私もずっとモデルの仕事を続けていくんだろうなと思っているんですよ。

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